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流山の家 / House Renovation in Nagareyama

設計 ship architecture / 中村俊哉+藤井愛
施工 椎名建設

設計期間 2013年12月~2015年10月
施工期間 2015年10月~
構造   木造 (一部鉄骨造)
敷地面積 274.93㎡
建築面積 112.44㎡
延床面積 154.42㎡

architect:
ship architecture / toshiya nakamura + ai fuji
constructor:Shiina Kensetsu

design:2013.12~2015. 10
construction:2015. 10~
structure:wooden
site area:274.93㎡
building area:112.44㎡
floor area:154.42㎡

photo:KentaHasegawa
郊外の住宅地にある築45年の木造2階建て住宅の改修。

子育てを終えた老夫婦が新たな一歩を踏み出すべく、改修が必要となった。
このあたりは1960年台に開発された住宅地で、都心から離れた南庭付き一戸建てがゆったりと建ち並ぶありふれた風景なのだが、まちを歩いてみるとそれぞれの敷地は庭に趣向を凝らしたりしながら、住人たち独自の世界観で満たされていることに気づく。その連続が都市とは異なる独特の密度感をもたらしている。住宅もまたそのように住む人が自由に手を加え、身近に感じられることでとても健康的に感じられた。

ローコストであること、いくつかのはっきりとしたプランニング上の要求があること、傷んでいる部分の修復が必要なことなどが課題であったのだが、解体しないとわからない部分が多々あったため、はじめに多くを決めないで段階的に工事を進めていくことにした。結果的に、現場・施主との対話を絶え間なく設計にフィードバックすることができた。
建築するということはある種の不可逆性がともなうが、ここではいったんその不自由さのくくりを外し、その都度「しつらい」の感覚で改修する、これまでにないプロセスをたどることになった。
また、どこにでもありふれたバルコニーの増築がこの計画に不可欠であったが、内部由来の寸法を都市のボキャブラリーに用いることで、インテリアと庭とまちが親密さを持つことができたのではないかと思う。
施工プロセス

まずは古い内装材や傷んだ持出しバルコニーを解体した。次に計画上・構造上不要な柱や壁を取り除き、梁の補強が必要な部分などを検討する過程で、基礎と柱梁が455mmズレていることに気づいた。おそらく40年前に基礎を打ち終わった後で、間取りの調整がなされた結果ズレたものだろう。注意深く基礎と柱梁の関係をみながら柱梁を調整し、過不足のない状態にした。
本体の改修と平行して、現場に通いながら設計の調整をしていった。
既存の1階の階高が3mほどあり開放的な天高を獲得できたのだが、それとともに長押などの木造の軸組がもつスケール感が身体的な落ち着きをもたらすことに気づき、増築する鉄骨バルコニーフレームも木造のようなスケールを用いることで内外の関係を等価に扱おうと考えた。
北側の水廻り棟、その次に南側の鉄骨バルコニーフレームの増築部分を設計・施工していった。現在はバルコニーフレーム内の玄関を施工中である。最後には施主の夢である、ちいさな離れを庭に増築する予定である。

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